日本のバイク遺産 Z伝 (上)
定価:本体1,852円+税

《永久保存版》カワサキの名車「Z」を集大成
900 Super 4(Z1)を中心としたZシリーズを収録
Zの歴史を詳細解説
「Bikers Station」再収録

《CONTENTS》
【巻頭特集】
〇カタログとメーカー写真で辿る歴史 1973-1980
 
〇詳細解説
・1973 900 Super4(Z1)
・1975 900 Super4(Z1B)
 
〇名機、Zのパワーユニットを徹底解剖する
 
〇詳細解説
・1977 Z1000 (Z1000-A1)
・1978 Z1-R (Z1000-D1)
・1979 Z1R-Ⅱ (Z1000-D2)
・1979 Z1000MkⅡ (Z1000-A3A)
・1980 Z1000Fuel Injection (Z1000-H1)
 
〇Z1からZ1000MkⅡまでのフレームの変遷
 
〇空冷Zの誕生から発展、終焉までを、時系列で一望する
 
〇詳細解説
・1973 750RS(Z2)
 
〇1973~1980年カワサキ空冷Zの主要諸元
 
〇“3Sの秘密”
・開発者インタビュー① デザイナー多田憲正氏に聞く
 Special Thanks:東京エディタース
 
〇その後も脈々と受け継がれたZのコンセプト
・開発者インタビュー② Zイズムの創始者に聞く
 Special Thanks:月刊オートバイ
 
〇Z外伝4
・1979 Z400FX(Z400E1) & History
・1977 Z900LTD(KZ900-B1) & LTD series
・1979 Z250FT (Z250A1) & History
 
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Z1から始まる輝かしい歴史を振り返る
 1972年の秋にカワサキが発表、名車として2輪車史に輝く900 Super 4(Z1)を中心として、その後発展を遂げ、いまなお揺るぎない評価を誇る〝Z〟シリーズを取り上げた書。フラッグシップ系を軸として収録記事の多くは「Bikers Station」誌で長年にわたって
特集したものを再編集していますが、それだけにとどまらず Mr.Bike BG 増刊や月刊オートバイなどの取材を織り交ぜ、充実の度を大幅に高めました。
 
◆バイカーズステーション編集長 佐藤康郎◆
 私が乗った最初のZは、750ccのZ2だった。発売された1973年に、かなり年上の友人が、買ったばかりの新車を気前よく貸してくれたのだ。それに乗って、かつての正式名称で呼ぶとすると、富士スピードウェイへ行った。MCFAJのクラブマンレースを見るためだ。
 この時代、ロードレースのスタートは本当に静かであった。なぜなら、エンジンの始動は押しがけ。走りだす前には全車のエンジンが止まっていたのである。時間の流れの順に書くと、出場マシーンはメカニックやライダー自身に押されて各グリッドに並べられる。そしてチーム員らが去る。さらにしばらくすると、フラッグマンが高く日章旗を掲げ、しばしのあと振り下ろされる。これは本当のことだが、広大なフジのグランドスタンドで、ハタハタという音がはっきり聞こえたのである。と、ほぼ同時に靴音が観客の耳に届き、わずかな間を置いて次々にエンジンがかかり、それが半クラッチによる高回転サウンドに変わると、いよいよレースが始まる。
 私は現代のロードレースをも好む者だが、スタートシーンだけは、かつての静から動への見事な転換を今なお忘れがたい。
 Zムックの巻頭言にこんなことを書くのは変だが、Z2の初乗りを思い出したら自然に手が動いていた。そして私はそれを楽しんだ。これって、Zが名車だからだと私は信じる。
 そしてZは今、世界中のオートバイ好きが認める名車中の名車である。当然私は、このオートバイの特集号を何度も作った。取材は充分にしたから悔いはない。でも、写真をもっと大きく使いたかったという思いが残る。
 それが今回、大判の写真を多用した、厚みを持った2冊として刊行される。本書はその上巻。下巻はJ系以降を掲載して8月末ごろに発売される予定だ。ご期待いただきたい。
 しかし説明はここで終わらない。このムックは、その多くがBikers Station の写真と文章をベースとするが、それに加えて、モーターマガジン社が刊行するオートバイ専門誌、Mr.Bike BGや月刊オートバイが取材した有益な記事をも含んでいる。
 これによって本書の価値が大幅に高まったことは間違いない。ここまでですら買い得だが、もうひとつ書いておきたいのが印刷技術の進歩。これによって、写真が大判になった以上に、目から得られる情報が増大する。
 たかが写真サイズと言うなかれ。1年前にカタナのムック(これは徹底して写真を大判にした)が完成した際、プランニングに協力した私でさえその視覚的能力の高さに驚いた。
 だが、大量の文字情報と写真面積拡大の両立は出版においては冒険だ。これを決断したモーターマガジン社・編集局長、岡本渉さんあっての本書であることを明記したい。

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