日本のバイク遺産 Z伝 (下)

雑誌コード: 68746-74
  • NEW
販売価格(税込): 2,000
発売日:2018年 8月31日
体裁:A4変形・平綴じ

《永久保存版》カワサキの名車「Z」を集大成
Zの歴史を詳細解説した待望の下巻がついに登場!
1981型Z1000-Jから現代までの歴史を網羅
「Bikers Station」再収録
数量:

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目次

《CONTENTS》

【プロローグ】
フラッグシップ系の空冷Z、年代ごとの燃料タンクのカラーリング

【巻頭特集】
〇歴史解説「カタログとメーカー写真で辿る」1981-1985

〇詳細解説
・1981 Z1000 (Z1000-J1)
・1982 Z1000 (Z1000-J2)
・1982 Z1000R (Z1000-R1)
・1983 Z1000R (Z1000-R2)
・1984-1985 Z1100R (Z1100-R1)
・1982 Z1000S (KZ1000-S1)
・1982 Z1100GP (Z1100-B2)
・1983 GPz1100 (ZX1100-A1)

〇カワサキ空冷4気筒750~1100cc Z年表 1973-1985

〇1981~1985年 カワサキ空冷Zの主要諸元

◎Z外伝 ~その後の空冷750~
・1981 Z750FX-II(Z750E1)
・1983 GPz750(ZX750A1)
・1990 ZEPHYR750(ZR750C1)
・1992 ZEPHYR1100(ZR1100A1)

◎Z 外伝 ~その後の空冷400~
・1982 Z400GP(Z400M1)
・1983 GPz400(ZX400A1) / 1983 GPz550(ZX550A1)& History
・1989 ZEPHYR(ZR400C1) & History

〇詳細解説
・2018 Z900RS (ZR900C)

◎Z外伝 ~水冷エンジンのニューZシリーズ~
・2017 Z1000(ZR1000H) & History
・2018 Z900(ZR900B) & History
・2017 Z250 ABS & History
・2018 Z125 PRO & History

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◆Bikers Station 編集長 佐藤康郎◆

 カワサキのZ。このシリーズは名作揃いだ。理由は
実にシンプル。造った人たちが世界一のオートバイを
目指し、それが実現され、彼らの熱い思いが、初代の
Z1、そしてZ2以降の全車に色濃く感じられるためだ。
この血統はGPZ1100まで続く。
 その主要モデルのほとんどすべてに、発売当初およ
び後年にわたって複数回乗った体験から自信を持って
言えるのは、どのZも、今日走らせて失望することが
ないということだ。唯一の例外はZ1-Rの操縦性だが、
そのスタイルのよさはオートバイ史に残る傑作である。
 無論Zはどんどん速くなっていった。富士スピード
ウェイで行われた試乗会で走らせたGPZ1100は、いと
も簡単に250km/hを超えた(同時に走らせた750ターボ
も同じぐらい速かった)うえ、市街地で流してみると、
大きく重い車体を大パワーでゆったりかつ力強く加速
させるのがすごく気持ちよかった。
 でも、だからといってZ1やZ2の評価が下がるなどと
いうことは少しもないのである。Zシリーズのどれもが
好ましいからだ。
 私は試乗記を書くのを仕事のひとつにしているから、
新型と従来型を比べることをよくする。その際、エン
ジンの出力、ブレーキの利き、コーナリングの速さな
どで新型が勝ることは少しも珍しくない。そうしたこ
とを実現するために次世代モデルを開発するのだから
当然であろう。しかしながら、それでは新しいほうが
すべての面で優れているのかといえば、半分イエス、
半分ノーかもしれない。
 オートバイの善し悪しは、走りの能力が持つ限界の
高さだけで決まるのではないからだ。それ以上に大事
なのは、と書いて筆が滞るのは、ひと言では表現でき
ないからなのだが、少なくとも私はこう思う。そのオ
ートバイとともにある時間が、楽しかったり、爽快だ
ったり、ニコニコできるものなのかどうか。
 新旧ではなく、そのオートバイを好きになれるかど
うかが評価の鍵なのである。もしそうでなかったら、
旧車趣味など存在しまい。
 この点でいうと、音楽、美術、小説などに近い。こ
の3分野にも新しい技術や技巧が現れるが、それは芸
術としての価値と直接関係しない。アイネ・クライネ
・ナハトムジークの美しさは、いつの世にも色あせな
いはずだ。
 私は、オートバイをそういう目で見るのが好きだ。
もちろん、ライダーひとりひとりが自分なりの評価の
し方をすべきであって、ここまでの文章は私個人の考
え方である。
 さて、カワサキのZである。このシリーズは名作揃い
だ。理由は実にシンプル。造った人たちが世界一のオ
ートバイを目指し、それが実現され、彼らの熱い思い
が、初代のZ1、そしてZ2以降の全車に色濃く感じられ
るためだ。この血統はGPZ1100まで続く。
 その主要モデルのほとんどすべてに、発売当初およ
び後年にわたって複数回乗った体験から自信を持って
言えるのは、どのZも、今日走らせて失望することが
ないということだ。唯一の例外はZ1-Rの操縦性だが、
そのスタイルのよさはオートバイ史に残る傑作である。
 無論Zはどんどん速くなっていった。富士スピード
ウェイで行われた試乗会で走らせたGPZ1100は、いと
も簡単に250km/hを超えた(同時に走らせた750ター
ボも同じぐらい速かった)うえ、市街地で流してみ
ると、大きく重い車体を大パワーでゆったりかつ力
強く加速させるのがすごく気持ちよかった。
 でも、だからといってZ1やZ2の評価が下がるなど
ということは少しもないのである。Zシリーズのどれ
もが好ましいからだ。
 ここで蛇足をひとつ。オートバイというマシーン
はコンディションによって走りが別物のように上下
する。Zに限らず、愛好家の皆さんは質の高い整備を
心がけてほしい。
 最後に、上巻の直後に下巻を作るという激務をこ
なした岡本編集局長への謝意を記す。

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